感想っぽいもの

作品の感想などをつらつらと書いてます
 ここでの感想は激しくネタばれを含みます
未プレイの方は見ないことをオススメしておきます
突っ込み、感想バリバリOK

評価方法

評価は、シナリオ ・ CG(原画含) ・ キャラクター ・ システム、音楽 ・ 演出
以上の5分野と5つの平均からの総合の計6つの評価になります。
評価の最高は100点となります。
2/29物から”構成”を廃止し、”演出”としました。その分これまでの評価よりも総合評価が若干上方修正になります。

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シナリオCG・原画キャラクターシステム・音楽演出総合
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総評
オススメ度とか


 まずは総評。始めに言えることは、1回目の選択肢により、主人公の性格・設定・世界観(友人関係とか)が大きく異なります。もはやここまで違うといっそすがすがしいと言えます。かにしのよりも遥かにレベルの違う豹変振りです。このことを理解して受け入れることが一番重要でしょう。次にシナリオですが・・・のがみ氏担当4人に関しては、残念ながらぱっとした印象がありませんでした。体験版や作品のコンセプトは確かにのがみ氏が担当した部分にあるのですが、主人公の性格をはじめ、8ミリで映画を撮るというシナリオが全然生かせていませんでした。あとこの作品の第2の売りでもある”その後”の描き方も微妙でした。簡単に言うと続きが気にならないというかあっさりしすぎてたかなと思います。まあその中で一番まともだったのが菘奈ルートでしょうかね。そして、藤崎氏担当の残り2人。この2人の話がなかったら点数はもっと酷いことになっていたかと;。まず藤崎氏が書く、主人公のセクハラトーク&行動が面白いですね。このノリノリの展開とマジメなところが実にいい。この際全体的なご都合主義は目をつぶります。そのくらいクオリティに差がありました。演出やCGについては、人を選ぶかと。田舎に合わせた水彩基調の背景となっていましたが、別に普通にキレイに描いてくれても良かったかなーと私は思います。結果どうよ?と言われると、藤崎氏のスタイルが合う人はプレイして損はないでしょう(ただし2人)もはや2人プレイして積むという可能性も・・・
 あと藤崎氏のシナリオにおいて、死生観が云々とちょっとした話題になってますが、個人的にはこのシナリオが一番お気に入りです。まあそれは後ほど。。。
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シナリオ
シナリオ全般


 とりあえず今回は、二人のシナリオを切り離して評価したほうがいいようです。まずはのがみ氏担当について。正直残念ですね。田舎物&先が短いとけっこう無難な内容なので、広がりはなくともそこまで落ちないかなーと思ってましたが、いやはや本当残念です。まず、これは菘奈ルート以外で当てはまることでが、主題が生かせてないですね。8ミリで映画を撮るのにこのあっさり具合はどうよと。温井姉妹ルートにいたっては存在も危ぶまれます。柊子ルートで梗子は河童からもらった団子で成長が止まった〜とかちょっと触れてましたが、肝心の梗子ルートでは全然触れられず、いまのままのお姉ちゃんを愛してくれる人は〜と受け入れちゃってるしw。シナリオを掘り下げることと伏線の回収がおろそかになっているところが最大の減点要因ですね。体験版ではのがみ氏の担当メインでしたが、それをプレイして正体神様であれだけ嫌われてるのに、どうやって心通じ合うんだろうとか、アイドルとのその後の生活は今までいろいろと作品があったけど、やっぱり同じようになるのかなーとかいろいろと考えてましたが、見事に予想の斜め上を行く展開が待ってましたし。これって下手したら詐欺?wあとAfterで数年後のヒロインの姿を出すのは全然いいんだけど、それがシナリオ4人分となると正直飽き飽きでした。だって格好見れば大体わかるしね。で、のがみ氏には今回の結果を踏まえて細かな部分まできちんと調整できるように、期待してます。まあしょっぱなから成功する人は稀ですからね。
 お次は藤崎氏のシナリオについて。この作品の評価を上げたのはまさに氏の功績ですね。では全容はおろか片鱗すらも見せたかどうか怪しいなかで、ここまで世界観を変えてきたことはとても驚きました。私自身、体験版2をプレイしたときでさえも壬生と華菜のシナリオはおろか、設定まで大きく変わってることに気付きませんでした。しかし、藤崎パワーで出来上がった主人公はとても良かったです。4人の分岐点までプレイして、この2人の話に入ったとたんにこっちに引き込まれてしまいました。まあご都合主義が含まれる部分はのがみ氏と同様ですが、日常の描写がとてもうまかったのでそこまで気にはなりませんでした。
 最後に壬生ルートでちょっと話題?になってる死生観について。藤崎氏が描いたこの展開について、ここでの死生観は間違ってるとか気に入らないと結構目にします。が、私はそうは思いません。まず死生観に代表される作品、AIR、CLANNAD、SNOWなどと決定的に異なる部分があります。それは死ぬまでにヒロインとどれだけいちゃいちゃできただろうかという点です。前に挙げた作品はユーザ的に見れば志半ばで死ぬのがほとんどでした。これからの明るい未来が断たれ、まさに絶望です。しかし、今回藤崎氏が書いたシナリオはそうではありません。もともと余命4ヶ月、そこから2年生きるところまでが一区切り。(その時点でご都合主義が発動してるともいえますがそこはスルー)そこから子どもができたことが知らされるわけですが、生まれて即死ぬわけでもなく、無事出産し、さらに5年のときがすぎます。そして事切れるわけですが、そこまで来て私が感じたことは、「どうして殺すんだよー!」と思う気持ちよりも、「よくここまでがんばって生きたね」という暖かい気持ちになりました。もちろん病気がある程度治り、縁側で日向ぼっこしながら静かに死んで行く―みたいなのが死に方的にはベストなんですが、それこそ調子よすぎというもの。ちょっと話がそれましたが、突然の死は確かに不可解ではありましたが(華菜の力が切れたのかな?)、そこまで絶望を味あわせるものでもなかったかなと思います。結果、今回藤崎氏が書いたこのシナリオは、死生観ということばを持ち出して語るのはちょっと安易かなと思いました(まあ死は死なんですけどね)。最後のシーンで主人公死ぬのかなと思わせつつも殺さなかったのがまたいやらしいことではありますがね。




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CG ・ 原画
主にキャラデザインやCGを評価


 絵について。榊MAKI氏の絵はもうよすぎですwあんくがなくなってどうなるか心配だったんですが、こういう形でまた氏の絵を見ることができて本当良かったです。で、あとは瑠奈璃亜氏の絵ですが、悪くはありませんがちょっと合わないかなーと思いました。アリサはあれでいいですが、華菜(スモール)がちょっと違和感がありましたね。ラージのほうはそこまででもなかったですが。そういうちょっと個人的な理由からの減点になりました。




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キャラクター
キャラの性格や配置、キャスティング、脇役の使い方など


 これも担当ライターによって大きく異なるわけですが、この点数には大きく藤崎補正がかかってます。これがなかったらもっと酷いことにwまあ言うまでもなく上方修正です。まあそれでも脇役とか結構いい性格してたので、そこまで減点されてませんが。




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システム、音楽
作品のシステム面とBGM・テーマソングなどを評価


 まずシステム面においてちょっと減点したことは、キャラ別のボイス設定ができないことですかね。やっぱりこういう機能が標準搭載となっている今日において、なかったら減点対象になってしまいます。あと主題歌。歌はとてもいいです。でもムービーがちょっとしかないのがとても残念ですね。結構キレイに作れてたと思うんですが。そういうちょっとしたところで評価が低くなってしまいました。




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演出
作品の演出面を評価


 思い出シーンということでシャッターを切ることができるわけですが・・・はっきり言って無駄な機能だな〜と思いましたw確かに面白いですが、シナリオの60%がやっちゃった感があるので、そで思い出のシーンをとか言われてもちょっとついていけませんでした。面白かったけど、実用性がない。なのでちょっと低めの評価になりました。